公共施設

望まない受動喫煙の防止と駅前の環境美化をトレーラーハウスで実現

山形市役所 佐藤様
エリア:
山形県山形市
業種:
公共施設
製品:
スモーキングキューブ12ft低床タイプ
佐藤一成

商工観光部 観光戦略課 観光コンテンツ係

部署の主な活動内容、取組内容について教えてください。

観光戦略課の主な業務としては、「観光の振興」、「山形市への誘客・宣伝」、「観光地域づくりの推進」、「広域観光の推進」、「観光地の整備、・管理」、「インバウンド事業の推進」などが挙げられます。
山形市を代表する観光地としては「蔵王温泉」、「山寺」が挙げられます。特にこの冬の季節の「蔵王温泉」は、スキーやスノーボードをされる方や自然の芸術品と言われる「樹氷」を鑑賞される方で賑わっています。また、コロナ禍が明け、インバウンド需要が非常に増えており、台湾、香港、タイ、オーストラリアなど、さまざまな国から来ていただいてます。山形市では、その国々に合わせたPR活動も行っています。現在、市としても非常に力を入れている分野です。

トレーラーハウスをご利用頂いていますが、利用用途を教えてください。

山形駅前の屋外の分煙施設として利用しています。現在は24時間利用可能な施設として運営しています。駅前の飲食店が遅い時間まで営業しているため、人の往来に合わせた形でまずは様子を見ながら運営しているといった状況です。

トレーラーハウスを選択された経緯について教えてください。

山形駅の東口には、従来から屋外喫煙所がありました。令和2年、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、灰皿に蓋をして喫煙所の利用を中止しました。
しかし、喫煙所の利用を中止したにも関わらず、この場所で喫煙するケースが後を絶ちませんでした。灰皿が使えないこともあり、吸い殻がポイ捨てされてしまうという状況が続きました。毎日、大量の吸い殻を清掃する必要があり、景観が悪化していきました。

 

さらに、喫煙所の上には「ペデストリアンデッキ(歩行者デッキ)」があり、多くの方が行き交う場所となっています。立ち上るタバコの煙がペデストリアンデッキの歩行者へ届いてしまい、望まない受動喫煙につながってしまっていました。市民の方からタバコの臭いについてご意見をいただくことがありましたので、対策を行う必要がありました。

 

コロナ禍も終わり喫煙所のあり方を検討する上で、単にこれまでの喫煙所を再開するのではなく、「望まない受動喫煙の防止」、「ポイ捨てによる環境悪化の改善」という、2つの課題を解決しながら進める必要がありました。また、「喫煙者の権利」にも配慮しながら、ベストな方法を探す事となりました

 

パーテーション型は、煙が上昇するため、ペデストリアンデッキの下に位置する喫煙所では課題の解決にはならないと判断しました。それなら密閉型の喫煙所ではどうかという話になり、幾つかの方法を検討していたのですが、地面に固定する形だと建築基準法の制約があるほか、設置を検討している場所の地面下には消雪設備などの埋設物があり、建築物の基礎を設置する場合、既存設備への影響を与えないようにしなければならないという課題が生じました。
さまざまな検討の中、他自治体にトレーラーハウス型の喫煙所があることを知りました。トレーラーであれば、基礎を設置する必要がなく、埋設物への影響を回避できると考えました。
なお、設置の検討にあたっては、関係団体と協議を行ってきました。山形市観光協会様、山形地区ハイヤー協議会様、山形県バス協会様、JR東日本様をはじめ、市の都市整備部、健康医療部、環境部を交えながら進めてきました。

ご注文から納品までは、どれ位の期間でしたか?

1ヵ月半程度で納品していただきました。短い期間の中で、契約から納品までスムーズに対応していただきました。

実際にトレーラーハウスが利用され、利用者の声はいかがですか?

<良かった点>

利用者からは「非喫煙者の方に対して気兼ねなくタバコが吸えて嬉しい」という声があります。また、吸い殻のポイ捨て数が激減しており、確かな成果を感じています。

 

<不満な点>

特にはありません。

今後の山形市様の取組みについて教えてください.

山形市にあるたくさんの魅力を広く知ってもらい、国内外からたくさんの方に観光に来ていただくための取り組みを行うとともに、山形市の玄関口である山形駅周辺の美化を保つことは、重要なことと考えています。今回の喫煙トレーラーの導入に合わせ、市環境部と連携し、駅周辺の環境美化の向上のための取り組みを行うこととしました。
これからも観光客の皆さんに山形市での観光を心地よく楽しんでもらえるよう、関係部署・関係機関とともに取り組んでいきます。

参考リンク

山形市役所

https://www.city.yamagata-yamagata.lg.jp/

弊社担当者からのコメント
山形駅の環境美化にトレーラーハウスが貢献していると聞き、大変嬉しく思いました。
インバウンド需要も増えているとの事ですので、喫煙トレーラーの利用者も国際的になっていくと思います。
これからも市内観光の玄関口として、魅力溢れる駅前づくりを楽しみにしています。

事業戦略部 事業推進課 齋藤 將太郎