トレーラーハウスを活用した営業所の施設
小田急バス株式会社 様- 業種:
- バス会社
- 製品:
- ST-long、トイレトレーラー12ft
- 御社の事業内容について教えてください。
当社は社名の通り、路線バスを主力とした、空港連絡バス、コミュニティバスなどのバス事業、不動産賃貸事業という事業展開を行なっています。
バス事業はご存じの通りですが、それ以外の不動産賃貸事業も活発に展開しています。
小田急グループ全体で「地域価値創造企業」という命題があります。それを実現していく為、当社では「hocco(ホッコ)」という『住居専用地域内バスターミナルのコミュニティーハブ化事業』を推進しています。なりわい賃貸住宅というコンセプトのもと、バスターミナルを中心とした店舗併用住宅を核とする、地域コミュニティとモビリティの拠点を作りました。人の集まりを創出していく活動が認められて2022年度のグッドデザイン賞BEST100および国土交通省が主催する「地域価値を共創する不動産業アワード《イノベーション部門》」の優秀賞も受賞しました。
地域の方と共生し、共に発展しながら私達も事業を続けていく、それが当社の使命だと感じています。
- トレーラーハウスをご利用頂いていますが、利用用途を教えてください。
バスの営業所は様々な活動があり、それに伴って事務所の役割も多岐に渡ります。それを実現するために、トレーラーハウスを3つの部屋に分割して利用しています。
1つ目の部屋は「バスの給油時、管理者の常駐施設」としての役割です。管理者はバスが給油する際に、目視出来る位置にいないといけません。それを事務所の室内で行ないます。車庫を管理する「予備運転士の控室」でもあります。
2つ目の部屋は「バスの清掃業者の控室」。
3つ目が「運賃の保管金庫を輸送する警備会社の詰所」が必要でした。この3つの要素をトレーラーハウスで実現しています。
実はもう1台、トレーラーハウスを導入しました。それはトイレ専用のトレーラーハウスです。コンパクトながら男女別に分けたトイレで、エアコンもついていて快適です。
- トレーラーハウスを選択された経緯について教えてください。
この土地を購入した後に営業所を建てようとしたのですが、通常だと第一種低層住居専用地域では用途制限があり、営業所建物が建築できません。バス事業は公共性が高いので、そこを認めてもらえれば特別の適用を受けられるのではないかと期待し行政へ交渉しましたが、実現出来ませんでした。
営業所は絶対必要でしたので隣接した土地を借りる事で設置出来ましたが、この土地に営業所としての建物が建てられない状況は変わらないので、車両であるトレーラーハウスを使って必要な施設を作っていく事を選びました。色々な調査も行ないながらでしたので、計画から4年ほど掛かりました。
- 購入において、当社を選んでいただいた理由を教えてください。
トレーラーハウスでやってみようとなり、取扱っている企業数社へ連絡をしました。その中で、実績や企業感が一番優れていると感じたのが御社だったので、その点を信頼してやり取りを進め、注文しました。
検討している際に気付いたのですが、色々な場所にあるトレーラーハウスを見かけると、だいたいは御社の製品だという事に気付きました。特に、シャーシに関してほぼ間違いなく御社製だったので、そこも安心感を得られたポイントです。スキー場やレジャー施設にも置いてあったのを見かけましたし、グループ会社で採用している下北沢の喫煙所も御社の製品ですよね。
あとは、コンプライアンスを遵守する風土が広がっている今、グレーな建築施設ではなく車検付きトレーラーハウスを選択していく事は、近隣住民の方の理解も得られますし企業にとって自然な流れだと思っています。
- 実際にトレーラーハウスを利用してみた感想はいかがですか?
<良かった点>
職場の人間にヒアリングしたが、実は不満点は特に無いという事でした。ちょっと疑ってしまい(笑)何度も聞いたのですが、やはり無いという意見です。これは利用者の本音ですね。
他の営業所はこうしたスペースが十分に無いまま屋外作業をしているので、あるだけで十分価値があると思っています。
他のバス会社を案内する事も多いのですが、設備が充実しているトレーラーハウスを見ると皆さん一様にビックリされます。<不満な点>
出入口に庇を取り付けて欲しい、という要望がありました。ですが自動車としての形がトレーラーハウスに求められているので、(車幅がオーバーしてしまうため)取り付けられない、という話をスタッフにしています。どうしても必要という事になれば、別途やり方を検討したいと思っています。以上です。ありがとうございました。
納品の際には感謝のお声もいただき、感無量です。
また、インタビュー時には記事に出来ないような裏話やバス業界のお話まで聞かせてもらい、貴重な経験をさせていただきました。
この度は、ありがとうございました!!!
企画開発部 営業2課 中村尚太