喫煙マナーが向上し、周辺の喫煙関連の苦情が激減
世田谷区役所 坂本 様- エリア:
- 東京都
- 業種:
- 地方公務
- 製品:
- スモーキングキューブ
環境政策部 環境保全課
- 部署の主な活動内容、取組内容について教えてください。
環境保全課という部署は、元々公害対策をする部署です。「騒音・振動・悪臭」等いわゆる公害というのは法律によって明確に定義されていますが、時代と共に、公害とまでは呼べないけれど環境に影響を及ぼす、都市特有の問題が増えてきました。具体的には、ポイ捨ての問題や喫煙に関する問題などです。こうした問題への対処をしながら、区内の美化について区民の皆様へ啓蒙活動も行なっています。
- トレーラーハウスをご利用いただいていますが、利用用途を教えてください。
下北沢駅前に2台設置しており、屋外の密閉型喫煙所として利用されています。
- トレーラーハウスを選択された経緯について教えてください。
今までのタバコに関する美化活動としては、「ポイ捨て禁止」や「人に迷惑を掛けないでください」などのポスターを貼って対策してきました。その後、区内の道路や公園での喫煙禁止を条例により実施していくのですが、禁止するからには喫煙者の方に対して、喫煙所という受け皿が必要です。ですが、当時きちんと整備されている喫煙所は殆どありませんでした。
そこで、まずは喫煙所として、屋外のパーテーション型となる青空喫煙所を設置しました。当初は良かったのですが、導入が進み利用されていく中で、残念ながら上手くいかない部分も出てきました。具体的には、パーテーションの外にはみ出して喫煙したり、ポイ捨てをしたりと、利用者のマナーの悪さが目立つようになってきました。また、パーテーションから流れ出るニオイの問題も苦情を受ける原因でした。
早急な対策に迫られ、パーテーション型から密閉型への転換を検討するようになり、そこでトレーラーハウスという選択肢が生まれました。トレーラーハウスであれば、場所もそれほど取りませんし、自由に設置が出来ます。プラズマ脱臭機という高性能の空気清浄装置も搭載していますので、そうした利点を採用の基準としました。
- ご注文から納品までは、どれ位の期間でしたか?
年度末に応札頂き、喫煙トレーラーハウスの導入が7月と、約3カ月半で導入する事が出来ました。余り時間の無い中で、十分にやって頂いたと感じています。
- 実際にトレーラーハウスが利用され、利用者の声はいかがですか?
良かった点
喫煙所を利用される利用者の声を直接聞く機会は、残念ながら殆どありません。ただ、トレーラーハウスを設置した下北沢駅周辺に関していえば、導入後から喫煙関連の苦情が目に見えて減っています。駅周辺の喫煙マナーが向上された結果だと考えられますので、その点では非常に助かっています。あとは私達の感想ですが、こうしたトレーラーハウス型の喫煙所を置く際に、設置場所周辺で暮らす住民の方への理解が、非常にスムーズだなと実感しました。移動可能な施設である点と、脱臭機が搭載されていてニオイの問題も解決出来ているからです。
不満な点
喫煙室なので、利用していくと壁紙の変色が見られます。何か変色しないような素材や対策が取れると良いな、と思いました。 あとは値段でしょうか。価格帯がもう少し安ければ、より導入しやすいような気がしています。買い取りリースのような購入形態があると、導入しやすい場合もあるのではないでしょうか。
- 今後の世田谷区の取組みについて教えてください
今後、喫煙所に関してはトレーラーハウスのような密閉型が主流になると思っています。どの地域であっても、そこで生活する方と訪れる方がいますので、その両者が自然とマナーを守って喫煙出来るような環境づくりを目指したいと考えています。
ただ、私たちの取組みは「喫煙者を減らしたい」という目的ではありません。環境保全課の立場からすると、あくまでも区内美化を保つことが、活動の根本的な理由です。そのためにも、分かりやすくて利用しやすい喫煙所をしっかりと整備していく事が部署としての使命と感じています。
- 参考リンク
世田谷区指定喫煙場所 下北沢駅周辺
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/sumai/011/005/d00159151.html#shimokita
世田谷区役所
トレーラーハウスデベロップメント株式会社
企画開発部 営業二課 中村 尚太